The association demanding investigationon human bones discovered from the site of the Army Medical College
川村 一之(軍医学校跡地で発見された人骨問題を究明する会)
人骨の保管状況や人骨の身元確認につながる「新たな調査の手がかり」に関して戸山人骨問題の担当窓口となっている厚生労働省の大臣官房厚生科学課との交渉を3月23日に行った。
厚生科学課の出席者は松村達司課長補佐。人骨の会からは常石敬一、鳥居靖、平野利子、奈須重雄、三井新、川村一之の6人が参加した。
私たちは人骨のDNA鑑定などを要請している。厚生労働省の関係者だけでなく、専門家の立ち合いで人骨の状況を確認したらどうかと提案した。今後の大きな課題。
第二は「新たな調査の手がかり」であるが、今回は「戦没者の遺骨収集の推進に関する法律」が昨年施行されたのに伴い、今日までの進捗状況の報告を求めた。しかし遺骨収集の担当課である社会・援護局は「当該人骨と遺骨収集推進法とは関係しない」と報告を断ってきた。
これとは別に私どもが新しく発見、収集した資料を厚生科学課に提出した。それは七三一部隊の前身にあたる背陰河の東郷部隊において1934年9月28日に発生した脱走事件の文書や証言である。満州共産党の一斉検挙を報じた「新京日日新聞」記事(1938年2月12日)を筆頭に七三一部隊員の栗原義雄氏の証言と『七三一部隊の犯罪 : 中国人民は告発する』(韓暁著)の記述など中国側の調査資料を常石さんの解説を付して提出した。この他、中国の七三一部隊罪証陳列館の金成民館長の調査した約300人の「特移扱」名簿などを提出し、中国側の身元確認要望に応えるよう要望した。
交渉に出席した松村課長補佐は異動になり、後任として四月一日付で阿部課長補佐が就任した。
安松 狢
3月26日、高田馬場駅に37人集合。
大久保射撃場、諏訪神社の史跡「明治天皇射的砲術天覧所址」、近衛騎兵連隊址の残る学習院女子大学、防疫研究室跡、陸軍戸山学校跡、陸軍砲工学校跡、東一病院跡とまわり、最後は陸軍軍医学校へ。正門から整形外科棟、門衛所址の謎の石柱と地下道入り口。そして人骨発見現場へ。そこで人骨問題を一から聴く。
最後の会場の解説の時間に、石川久枝さんと元共産党区議の長谷川さんも参加。長谷川さんは今、市谷の防衛省に残る大本営跡、陸軍士官学校跡の保存と公開を求めて運動を始めた。
日時:5月27日(土)14時~16時30分
会場:若松地域センター第1集会室
解説:「首都防衛とは」 長谷川 曽乃江 さん
報告:「相模原の戦争遺跡」 報告者:都井 正博 さん
2017.5.21
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