国会答弁

第169回国会 参議院厚生労働委員会第5号 議事録から抜粋 平成20年04月10日
質問者 谷博之参議院議員
答弁者 外口崇
     藤岡博(財務省理財局次長) 

○谷博之君 時間がありませんので、最後に一点だけ簡単にお答えいただきたいんですが。
 国立感染症研究所が所在するところで大量の人骨が発見をされた、約二十年前でしょうかね。これはいわゆるそこに旧陸軍軍医学校があって、そのところでそういう人骨が発見されておると。
 二年前に川崎元厚生労働大臣が、元看護師の証言を受けて、ここにほかの場所にも遺骨が埋まっているということを証言して、それをできるだけ早く調査しようということになっています。簡潔に、二か所あるわけですが、今後の見通しを一言ずつお答えいただきたいと思います。
○政府参考人(外口崇君) まず、二か所のうちの国立国際医療センター戸山五号宿舎の方でございますけれども、これは現在職員が十二世帯入居しておりまして、代替の宿舎を確保するなど調査が可能となった時点において対応することとしております。
 この代替宿舎の確保、現時点でまだめど立っておりませんが、確保ができた時点で調査を実施できるよう国立国際医療センターと必要な調整を行ってまいりたいと考えております。
○委員長(岩本司君) 財務省藤岡理財局次長。簡潔に願います。
○政府参考人(藤岡博君) お答え申し上げます。
 お尋ねのもう一つの宿舎、合同宿舎若松住宅につきましては、現在居住中でございます。しかしながら、平成十九年六月公表の財務省の有識者会議におけます報告書における宿舎の移転・再配置計画に基づきまして、この平成二十年一月三十一日に廃止決定がなされたところでございます。ただ、今お住まいでございます。これに合わせまして、現在宿舎の入居者に対しましては、平成二十三年七月末までに退去するように要請したところでございます。
 入居者の退去が完了するまでの間は、引き続き当該宿舎は宿舎として現に使われているわけでございますので埋蔵物の調査は困難でございますが、退去完了後におきまして何らかの調査を行うことを検討する必要があると考えているところでございます。
○谷博之君 終わります。

第169回国会閣五三 衆議院厚生労働委員会 13号 議事録から抜粋
             平成二十年五月十四日(水曜日)午前九時十一分開議

質問者 郡和子衆議院議員
答弁者 舛添要一厚生労働大臣
郡委員 時間が余りなくなってしまいましたので、人骨の問題についてなんですけれども、国立感染症研究所の敷地内で発見されました人骨問題なんですが、時間の都合上、これは大臣にお尋ねをさせていただきたいと思います。
 これまで大臣もお目通しいただいたと思いますけれども、さまざまな資料を実はお示しさせていただきました。防衛省の管轄になっている建物の中にも新たな調査の手がかりというのもこの人骨問題では出てきているわけでございますし、それから、これらの標本については、赤十字条約、国際法に触れる行為でもあろうかと思うところです。
 そこで、大臣に、日本国としてこの人骨の調査をどういうふうに責任を持って進めるのか、それからまた、標本とされた人々の身元確認に最大限努力すべきだと思うんですけれども、大臣のお考えをお聞かせいただきたいと思います。
舛添国務大臣 今大切に保管されています人骨の身元確認、これはさらなる技術革新その他の手を用いまして、できるだけ身元確認につながるような努力を今後とも続けていきたいと思います。
 それから、この人体標本、その土地の所有者は国になっておりますので、これはもう独法化するとかなんとかいう問題とは全く切り離して、きちんと国として対応してまいりたいと思っております。
郡委員 そうなんですね。独法化されてしまうとこれはどうなってしまうのだろうと本当に心配をしております。独法化される前に、宿舎の移転も決まっているようでございますから、一日も早く、さまざまな資料で提示させていただきましたところの調査については、なお進めていただきたいと考えているところです。よろしくお願い申し上げます。
 では、ちょっと時間が残りましたけれども、質問を終えたいと思います。ありがとうございました。

     

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