軍医学校跡地で発見された人骨問題を究明する会

The association demanding investigationon human bones discovered from the site of the Army Medical College

『究明する会ニュース』198号・要約

人骨発見30周年記念イベント 大成功裡に終わる!
パネル展・フィールドワーク・
そして講演会「人骨問題と陸軍軍医学校」報告

鳥居 靖(軍医学校跡地で発見された人骨問題を究明する会・事務局長)

 1989年に新宿戸山の旧国立予防衛生研究所(現感染症研究所)工事現場から多数の謎の人骨が発見されてから、今年は30周年。記念イベントとして7月19日(金)~21日(日)、戸山サンライズでパネル「人骨は訴える」に加え、今年若松町プロジェクトが作成した731部隊・石井四郎と日特工業社長・宮本光一に関する地図パネルを展示、究明する会の活動記録や、陸軍軍医学校をはじめ、周辺の軍施設に関する資料等の現物資料も併せて展示した。19・20日は地下会議室、最終日は中会議室で開催。3日間の総参加者数は272名であった。

 並行して20日(土)10時から鳥居の案内で、JR大久保駅から人骨保管施設までを巡るフィールドワークを開催。参加者は31名。翌21日(日)10時からは高田馬場駅から坂本礼奈が案内。参加者は39名だった。

 そして21日14時から大会議室に於いて、新代表・川村一之が「人骨問題と陸軍軍医学校」というテーマで講演した。参加者は115名を超えた。
 川村が強調するのは、「軍陣医学」(軍隊の医学)とは、国境のある医学である、ということである。軍医は自国の傷病者しか助けない。差別や区別のある医学なのである。

 今回、30周年集会は、スタッフを含めて約300人の参加者を集めた。私たちは今後もこの地味な課題に拘り続けていきたい。

アンケート結果報告
内容省略
マスコミの反応

朝日新聞:イベント欄《2019年7月5日(金)》
朝日新聞夕刊:「謎の人骨100体 発見30年 戸山 731部隊関連なお不明 19日から資料展示や講演・軍施設巡り」《2019年7月15日(月)》
ヤフーネットニュース:週間アクセスランキング1位《2019年7月15日(月)》
日本テレビ:ネットニュース
テレビ朝日:サンデーステーション
読売新聞:「新宿人骨発掘語り継ぐ 今月で30年 市民団体真相求め 旧軍医学校跡地」《2019年7月31日(水)》
毎日新聞:「戦跡を訪ねて2019② 大量の人骨 真相究明 陸軍軍医学校跡地 新宿区」《2019年8月19日(土)》

空前の大成功!連続フィールドワーク
「陸軍中野学校と豊多摩監獄」開催す

鳥居 靖(軍医学校跡地で発見された人骨問題を究明する会・事務局長)

四季の森公園でガイダンス

 6月23日(日)午後、中野駅北口前から、中野区役所前の「お囲い跡」(江戸時代の史跡)、陸軍中野学校跡、旧野方警察署跡、豊多摩監獄跡、百観音明治寺を巡り、最後に中野区立歴史民俗資料館を見学した。

 今回の参加者は60名以上。マスコミにもそれほど取りあげられていなかった(東京新聞のイベント欄に掲載)にも関わらずこの予想外の大盛況はどうしたことか、十分な分析と対策が必要であると反省させられた。途中で補足の説明をいただいた篠原謙さん、川柳家・乱鬼龍さん、竹内良男さんにも感謝の意を表する。

アンケート結果
内容省略
フィールドワーク請け負います
狛江支部の皆さん十余名

 人骨の会では、納骨施設を中心に新宿戸山の戦跡について、依頼があれば格安のガイド料(5000円から)でご案内しています。7月25日(日)には、東京土建狛江支部の皆さんを案内し、高田馬場から大久保駅までご案内しました。

次回の予定

「登戸研究所~第9陸軍技術研究所」(要予約)
日時:11月9日(土)12時50分集合13時出発
集合:小田急小田原線生田駅改札口
資料代:500円

詳細

2019.9.29

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