The association demanding investigationon human bones discovered from the site of the Army Medical College
鳥居 靖(軍医学校跡地で発見された人骨問題を究明する会・事務局長)
7月19日(日)、ウィズ新宿に約40名が参加、標記の集会を開催した。講演はNPO法人七三一部隊・細菌戦資料センター理事の奈須重雄さんから『細菌戦と金子論文「陸軍軍医学校防疫研究報告」』というテーマで約30分、当会代表の常石敬一からは標記のテーマで約一時間行われ、その後、活発な質疑が交わされた。
奈須重雄さんの講演は、金子順一論文を読み解き、細菌の武器としての科学的分析がなされていたことが示された。
常石代表の講演は、敗戦後に証拠隠滅を図った証拠文書の紹介。金子や平沢らの明らかに人体実験や細菌戦を扱った論文が戦後ドクター論文として認められており、戦前から戦後につづく東大・京大の医学部の体質の問題などに言及した。
質疑応答も活発で、初めに陸軍軍医学校の戦時中の出張所・研究所の発展の歴史について、川村から補足説明があり、金子論文との関連が指摘された。また王選さん(細菌戦被害者遺族)から日中共同の現地調査の様子を伺った。質問の中で清野謙二が出た。清野と木村廉は京大の重鎮。内藤良一と石井四郎は木村廉の弟子。石井は清野に言われて七三一部隊をつくったと何かの座談会で言っている。
市史編さんだより 寒河江に疎開した軍医学校
宮根 一彦・鳥居 靖
8月18日(火)、フィールドワークチームメンバー5名で仁科記念財団仁科記念室の見学を行った。駒込にある理化学研究所跡地で、仁科芳雄は日本で原爆の研究をしていた。矢野安重先生から量子物理学、サイクロトロン、原爆のことなどのお話を伺い、研究室跡や野外の理研跡を見学した。
丸山 明洋
益川敏英の講演集「科学者は戦争で何をしたか」(集英社新書)によれば、朝永振一郎も陸軍の命令で電波兵器の研究をしていたが、無能な上司を騙して適当な論文を書いていたとのこと。上司が有能ならばどうなったのか。科学者として、無能を装うしかないのか。
日本経済新聞:毒ガスの被害者 支援へ基金設立 旧日本軍、中国で遺棄《 2015年8月15日(土)》 東京新聞:旧日本軍中国に大量遺棄 化学兵器の被害いまも
11月14日(土)午後1時~20時 大田区民ホールアプリコ大ホール
映画(篠塚良雄さんの証言)、講演(金成民、田中寛、近藤昭二)、コンペ作品上映、演劇「731の幻想」
参加費:2500円
主催:731部隊展実行員会・虹企画/ぐるうぷしゆら
第3回:豊多摩監獄と陸軍中野学校:9月27日(日)13時出発:中野駅北口改札口集合
第4回:東大と戦争:12月6日(日)13時出発:東京メトロ本郷三丁目駅改札口集合
NO MORE 731 日本軍細菌戦部隊 医学者たちの良心をかけた究明
15年戦争と日本の医学医療研究会編:定価 3600円+税
2015.7.5
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