軍医学校跡地で発見された人骨問題を究明する会

The association demanding investigationon human bones discovered from the site of the Army Medical College

『究明する会ニュース』165号・要約

人骨発見25周年記念企画、続々決定!
企画第一弾 DVD上映会【七三一部隊員は語る】
第一回 ①「語り部七三一部隊 少年隊員の見た細菌戦部隊」を見る
②七三一部隊軍属・篠塚良雄さんの証言
日時:2月9日(日)
会場:若松地域センター2階第1集会室
資料代:300円
第二回 「特移扱い・東郷部隊」証言者:三尾豊(憲兵)、栗原義雄(東郷部隊)
3月9日(日)ウィズ新宿
第三回 「防疫給水部①(南京・広東)」
4月13日(日)ウィズ新宿
第四回 「防疫給水部②(シンガポール・大連)」
5月11日
第五回 「防疫研究室・新宿戸山」
6月8日
企画第二弾 連続フィールドワーク
第一回 お花見ウォーク「陸軍射撃場、戸山学校、軍医学校、そして人骨」
3月30日(日)13時
JR高田馬場駅戸山口改札口集合
資料代:500円
第二回 東京砲兵工廠ウォーク「東京ドーム・礫川公園・小石川後楽園」
9月28日(日)13時
JR水道橋駅東口改札口集合
資料代:500円+小石川後楽園入園料
企画第三弾 ニュース特別号の発行
究明する会ニュース特別号 「寄り添う医師と切り捨てる医師 チェルノブイリ、水俣、カネミ油症、そしてフクシマ」

見本

頒価:200円
企画第四弾 ニュース合冊の発行
究明する会ニュース合冊・第4集(138号~167号)

頒価:3000円
企画第五弾 人骨発見25周年記念集会
日時:7月20日(日)
連続フィールドワーク・第四回
東大と上野公園~長い冬の一日

安松 狢

改修工事中の安田講堂
 参加者19名。旧岩崎邸では根岸女史が説明。無縁坂から東大病院、医学部図書館・博物館を経て東大医学部本館(2号館)前では、平野さんから桜隊で被爆した仲みどりさんの闘病と標本の行方についてお話があった。弥生門を出て、「東京大学医学部戦没同窓生の碑」を見る。不忍池・弁天島にはたくさんの塚や碑がある。彰義隊の墓もある山王台には関東大震災直後、摂政宮(後の昭和天皇)行啓記念碑が… 5時というのに辺りもすっかり暗くなり、西洋美術館の庭にある「考える人」(ロダン作)を見て、今年度の連続フィールドワークの全日程を終了した。
東大医学部2号館標本室前で語る平野さん
上野公園内時忘れじの塔に集まる
新聞記事

朝日新聞:「仲さんの被爆 伝えねば」《2013年8月4日》
北陸中日新聞:
「縄文前期の人骨91体 富山・小竹貝塚 北方系、南方系が混在」《2014年1月17日(金)》

731研究センター・楊彦君さんからの便り

 貴会ニュース163号要約を受け取りました。明治大学で開催された『七三一部隊展』に当館の共産党書記の単長清さんも参加しました。お世話になりました。
貴会との学術交流及び協力関係を一層深めていきたいと考えております。
七三一問題国際研究センター 楊彦君

訃報
厚生省による人骨由来調査を決断した山下徳夫・元厚生大臣死去

川村 一之(軍医学校跡地で発見された人骨問題を究明する会)

 山下徳夫・元厚生大臣が2014年1月1日、佐賀県の自宅で、老衰で死去。94歳。氏は厚生省による人骨の調査を大臣答弁で認めさせたという功績の持ち主。

 山下徳夫氏は1919年生まれ、27歳で佐賀県議会議員となり、69年に旧佐賀県全県区から衆議院選挙に立候補し、初当選。以後、連続10期務めている。
宮澤喜一氏が内閣総理大臣に任命された1991年は「ポスト・冷戦」の真っ只中。冷戦後の民主化によって、戦後補償を求める民衆の運動は広がり、韓国からは日本に「慰安婦」問題への謝罪要求が出されるようになっていた。92年1月、宮澤首相は韓国を訪問、盧泰愚大統領に慰安婦問題での公式謝罪を行っている。いわゆる「河野談話」は、宮澤首相の韓国訪問から1年半後のことだ。

 人骨問題について国会質問を行ったのは社会党の鈴木喜久子衆議院議員だった。1991年3月の予算委員会分科会、翌年の92年2月、厚生委員会で粘り強く質問した。
 鈴木議員は「鑑定結果がもうすぐ出るということを踏まえて、厚生大臣、このことについて一言お願いいたします。」と出席していた山下徳夫・厚生大臣に答弁を求めた。これに対し、山下厚生大臣は、「これが一体か二体ならともかくも、三十五体(編集部注:発見当初の警察の鑑定では35体であった)となりますと、これはやはり大きな一つの問題であると思います。今局長からいろいろお話し申し上げましたが、私といたしましては、これをただ単に十分調査をしないで、無縁仏として弔うということは心残りがあります。今の局長の話では、もう十分調査をしたと言っておりますが、さらに私の責任において周辺の聞き込みであるとかそういうこと等をもう一回やってみまして、また適当な時期にお答えすることといたしたいと思います。」と答弁した。

 この答弁は、人骨の現状保存を決定した十年後の2001年6月に公表された厚生労働省の報告書「戸山研究庁舎建設時に発見された人骨の由来調査について」に結実する。

読書家だった山下徳夫氏は政界引退後、市民図書館に蔵書約6000冊を寄贈。

人骨問題に貢献された山下徳夫氏に感謝し、ご冥福をお祈りする。

2014年1月20日 記す

備忘録

【フィールドワーク請負】
11月2日(土)東京民研平和教育部会(参加者10名)案内人・石川久枝
12月1日(日)中央大学長谷川ゼミ(参加者11名) 案内人・鳥居靖

【寄贈本】
ノエマ・ノエシス(NEOEMA MOEΣIΣ) 川柳の本・寄贈者 高鶴礼子さん

【イベント案内】
3月21日~23日 第3回新宿・平和のための戦争展(人骨のパネルも展示されます)

【「七三一部隊展」情報】
3月24日(月)~30日(日) 731部隊展 八王子市 アミダ・ステーション
4月3日(木)~7日(月)むさしの「平和のための戦争展」~日本は中国で何をしたのか~
武蔵野市 武蔵野プレイス一階ギャラリー

2014.1.26

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