軍医学校跡地で発見された人骨問題を究明する会

The association demanding investigationon human bones discovered from the site of the Army Medical College

『究明する会ニュース』110号・要約

七三一部隊犠牲者遺族:朱玉芬さん、日本政府に対し
新宿戸山の人骨の身元鑑定を求めて要請書を提出

~王亦兵さんに続いて二通目の要請書~

王耀件と王学年
昨年王亦兵さんが提出したもの
朱玉芬さんの叔父、朱雲岫氏
朱雲岫氏

 3月14日(月)、「究明する会」は、厚生労働省大臣官房厚生科学課と交渉。参加者は常石代表以下、川村、渡辺、石川、平野、鳥居、金田誠一代議士、秘書の谷口さん。厚労省側は、厚生労働省厚生科学課課長補佐・鹿沼均、坂本浩亨、野澤勇一の三氏。
 七三一部隊犠牲者遺族の朱玉芬さんから預かった要請書を、本人に代わって提出。

究明する会・川村から鹿沼課長補佐に申請書を手渡す
花の咲かないお花見ウォーク

11名のコアメンバーが参加

3月27日(日)、恒例のお花見ウォーク開催。
内容省略

陸軍軍医学校と済生会病院の境界?
人骨発見15周年報告:その4

人骨(ほね)と歩んだ15年

メッセージ紹介(寄せてくれた皆さん)

  • 前田 ゆみ子 元都議会議員
    • 人骨を科学捜査研究所が鑑定した時に、都議会で質問した
  • 鈴木 喜久子 元衆議院議員
    • 山下徳夫厚生大臣から調査をするという答弁を引き出した
  • 栗原 君子 参議院議員
    • 参議院でこの問題を取り上げた 広島県選出
  • 福岡 厚 さん
    • 93年6月、住民監査請求を行った時の新宿区の監査委員
  • 川村 一之
    • 最後に究明する会の初代の事務局長、高橋武智さん、ご発言を…
  • 高橋 武智 さん
    •  久しぶりで会合に出た。15年は非常に長くかつ重い闘いであった。二つだけお話したい。日本の社会文学会という学会で、中国の歴史学者のグループとの交流の一環で中国に行く機会を得た。その機会に「七三一部隊はいかに日本市民に認識されるようになってきたか」というテーマで話をした。短い文章も書く予定である。その中で人骨の発見が大きなきっかけになって、七三一部隊展の大成功と七三一部隊全体の究明があった、そういうことを強調しようと思う。今思うと、事務局長といっても事務局体制はなかった。ほとんど無駄と思えることをやって、何しろ燃やすことはいけないという非常に思いつめた気持ちがかろうじて僕を支えていた。運動の黒子であった人たちのことも頭に入れていただきたいと思う。

第二部

  • 長谷川 順一 さん
    •  慶応大学の松村さんが「七三一部隊がやってきた村」という本の後書に91年の訪中で苦労したことが書かれている。川村さんはじめ人骨の会の人たちは証言の取り方が大変しつこかった。事実を究明していくという会の基本はこのときにすでに根付いていた。私はこのとき、実証をする大切さを学ぶ。それが今回毒ガスの調査で敦化に行ったときに役に立った。日本の平和運動はこれまで被害を中心に訴えてきたが、骨が何を告発したのは日本の侵略、加害問題。15年の運動の成果として、戦後60年、アジアの人々と手を取り合って行く運動も広がっていると実感しています。
  • 王 選 さん
    •  南京一六四四部隊のワクチン製造工場かもしれないところで、たくさんの人骨の入ったたくさんの箱が発見された。南京の虐殺記念館の館長が骨の検証をしていますが、箱も調べたらいい。また、日本が上海を占領していたときの陸軍病院でもたくさんの人骨が発見された。上海では皆さんのように調査していない。発見されたとき、検証していればよかったと思います。人間の命には尊厳があるから、人骨の運動があったのだと思う。

その他、土屋貴志さん(大阪市大・倫理学、十五年戦争と日本の医学医療研究会)らが参加。

(了)

人骨発見16周年集会
戦時医学の実態

~満州医科大学の研究~

7月23日(土)午後2時~4時
新宿消費生活センター
講師:末永 恵子
資料代:500円

2005.5.5

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