軍医学校跡地で発見された人骨問題を究明する会

The association demanding investigationon human bones discovered from the site of the Army Medical College

『究明する会ニュース』104号・要約

厚生省労働省交渉
人骨は人として一人一人を識別して

根岸 恵子

 3月10日、「人骨の会」は民主党の衆議院議員金田誠一氏を介して請願行動。スーパーインポーズ法を含めた新たな鑑定の実施と人骨の個体数識別についての話し合いがもたれた。出席者は厚生労働省大臣官房厚生科学課・宮治武美課長補佐、中村博治課長補佐。健康局国立病院部施設整備管理室・吉田秀宏管財専門官、河内和彦管財係長。人骨の会からは常石代表以下12人。

宮治課長補佐に請願書を渡す常石代表
厚生労働省の職員
対応を迫る金田議員

個体数識別など新たな鑑定についての要望
防研跡地の人骨問題について、病院部と交渉

請願書

2004年 お花見ウォーク随行記

桜の園で遺骨は何を思うか?

安松 狢

 4月4日午後、悪天候の中集まった13名は、鳥居、長谷川の案内の下、JR大久保駅から公営社、梅屋昌吉屋敷跡、陸軍科学研究所・陸軍技術本部跡、海城学園、射撃場跡、陸軍幼年学校跡、陸軍戸山学校・軍楽隊跡、陸軍軍医学校防疫研究室跡・納骨施設、済生会病院・陸軍第一衛戍病院跡、砲工学校跡と廻り、最後に戸山社会教育会館で川村がパネル解説。公営社は骨が預けられ、佐倉朔による鑑定が行われた所、海城学園と射撃場跡の間には陸軍境界石が残る。戸山公園箱根山地区にある戸山教会は、戸山学校将校会議室があったところ。当時の遺跡が残っているのはごくわずか。

アンケート:省略。

第一回人骨問題研究会開催

スーパーインポーズ法
~人骨鑑定の新たな可能性を探る~

増田 博光

 4月18日、東京歯科大学助教授、橋本正次氏を招いて新宿区消費生活センターで開かれた。参加者20名。法人類学は、生体・死体を問わず関わり、「事件」を探る上で指紋、歯科的証拠、DNAなどがある。特にミトコンドリアDNAは母系の親子関係を明らかにする。スーパーインポーズ法は、三次元の方法でいろいろな角度からの写真によって身元を割り出すもの。我々に新たな手がかりを与えてくれそうだ。

連載最終回:青春時代は戦争だった
~石井十世さんの聞き取り

石川 久枝

  • 戦後情勢と活動
    •  戦後、革命前夜のような情勢の中、全医労も進歩的労組として奮闘。しかし反動攻撃が強まり、日米安保条約改定を迎える中、石井さんたちも看護婦の人権拡大を目指して闘った。
  • 石井とよさんが青春を捧げた日赤看護婦について
    •  日赤看護婦は1886年赤十字条約に加盟して始まる。日清、日露戦争で戦地に動員、軍隊化が図られる。日韓併合の年、1910年に陸海軍命令で戦時衛生勤務に従うことが義務付けられる。侵略戦争末期には日赤看護学校の受験資格を変更して門戸を広くし、大量動員。
  • 今、平和を守る
    •  21世紀の日本、有事法制、イラク出兵が決まり、憲法改悪へ舵を取る時代錯誤の政治の流れに抗して、前日赤労働組合は平和の旗を掲げて闘っている。
人骨発見15周年記念集会

7月25日(日)午後1時30分~4時30分
若松地域センター3階ホール

特別アピール

敬蘭芝さんらの訴訟控訴審が7月29日に結審。
5月19日に学習会。(南大塚社教会館)

2004.5.15

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