軍医学校跡地で発見された人骨問題を究明する会

The association demanding investigationon human bones discovered from the site of the Army Medical College

『究明する会ニュース』103号・要約

2004年第一回人骨問題研究会

スーパーインポーズ
~人骨鑑定の新たな可能性を探る~

4月18日(日) 新宿区立消費生活センター第一会議室
資料代:500円
講師:橋本 正次 助教授(法人類学・東京歯科大学)

橋本 助教授(法人類学)に訊く

 1月21日、究明する会の一行は、東京歯科大学の橋本正次助教授の研究室を訪ねた。橋本先生は、遺骨と写真をコンピューターで合成して身元を特定する「三次元頭蓋顔面スーパーインポーズ装置」を開発。
橋本先生によると新宿の人骨は

(1) 人骨のミトコンドリアDNAを解析して保管することによって、母系遺族が特定できる
(2) 人骨の三次元画像をとって保管しておけば、遺族が本人の写真を持参することで身元の特定は可能

私たちは、橋本先生のお話を聴く学習会を企画した。

沖縄タイムス:2003年12月18日

連載第3回:青春時代は戦争だった
~石井十世さんの聞き取り

石川 久枝

  • 看護婦の仕事をしたところは?
    • 軍医学校診療部。
  • 軍医学校から防疫研究室へは入れたか?
    • 普通は無理。私は石井四郎に書類を届けたことがある。
  • 防疫研究室の標本は見られたか?
    • 部外者は見られない。
  • 看護婦の仕事は軍医学校診療部のなかだけか?
    • 東京大空襲のときは24時間野外。四国に出張し、帰りには原爆が落とされた広島の状態も見た。
  • 敗戦後は?
    • 日本赤十字の看護婦だけが後始末のため残り、8月15日の夜から残務処理。昭和20年12月1日に臨時東京第一陸軍病院、軍医学校診療部は国立東京第一病院になった。医療機関の労働者は全日本国立医療労働組合を組織し、平和運動などを担った。
  • 育児しながらの看護婦生活は?
    • 1950年に結婚、私に続いて子育てしながら看護婦をする人が増え、新宿区ではじめて職場内に保育園をつくった。
  • 松下菊松さんとは?
    • 松下菊松さんは臨時東京第一病院の庶務課長。彼は私の配偶者と友人。松下さんは新居を建てたが、(地下を掘られて標本類が見つかるとまずいので)平成6、7年に亡くなるまで新宿区戸山に住んでいた。
新宿区議会総務区民委員会

2003年6月13日 陳情審査

  • 笠井 委員長
    • 御発言のある方どうぞ。
  • かわの 委員
    • 日本は戦争中にやってきたことを十分整理していない。毒ガスの問題でも、日本各地でも、中国でも被害が出ている。そういうものの一つにこの陳情で出されている二つの問題がある。一つは旧予研の工事現場で発掘された人骨。納骨堂もつくられたがそれで終わりではない。現地をぜひ当委員会としても見に行く機会をつくっていただきたい。2つ目の新たな人骨問題について、国や東京都の対応について、何か知っているか。
  • 企画 課長
    • 進捗状況はいまだとまったまま。
  • かわの 委員
    • 区民の総合運動場をつくってほしいという大変大きな強い要望がある。運動場建設のためにも、過去の歴史をきちんと正しく後世に伝えることも大事。
  • 松ヶ谷 委員
    • 総合運動場施設をつくるという課題も残されている中で、その前提となる新たな人骨問題にも早く取り組んでいかないといけない。
《恒例》2004年お花見ウォーク

桜の園で遺骨は何を思うか?

4月4日午後1時~

JR大久保駅→戸山公園→納骨施設→戸山社会教育会館

資料代:500円

実施報告

悼念 韓暁先生

 韓暁先生突然去世存され何より残念です。中日友好の事業に一大損失です。戦争年代有功の臣、大変残念で御座います。韓暁族の一同觧哀なさいませ。金源氏も三年前他界されました。悲しみの気持ちで心から御冥福をお祈り申します。

2004年2月3日

金源妻 鄭英順 啓上

2004.3.7

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