軍医学校跡地で発見された人骨問題を究明する会

The association demanding investigationon human bones discovered from the site of the Army Medical College

防疫研究室跡地調査の早期実施を求める意見書

 新宿区戸山一丁目に所在する厚生労働省戸山研究庁舎の敷地内で1989年7月22日に発見された100体以上に及ぶ人骨は、新宿区が行なった鑑定と厚生労働省の調査によって「発掘された人骨については、国が処分した人体標本に由来すると推測される」(「戸山研究庁舎建設時に発見された人骨の由来調査について」厚生労働省 2001年6月14日)とされ、「新たな調査の手がかりが得られることもあり得ることから、現状のまま保管」(同上)されています。
 2006年6月、川崎二郎厚生労働大臣(当時)は、国立国際医療センターの戸山5号宿舎周辺に人体標本が埋まっているという旧陸軍軍医学校に勤務した元看護師の証言にもとづき発掘調査することを明言しました。
 この国立国際医療センター戸山5号宿舎周辺は旧陸軍軍医学校防疫研究室の跡地であるとともに、新宿区がかねてから要望していた戸山公園内総合運動場整備事業の予定地でもあり、東京都が国から買収する計画があるところです。
 よって、新宿区議会は旧陸軍軍医学校跡地で発見された人骨問題の解明と都立戸山公園内の総合運動場早期建設のため、国に防疫研究室跡地の発掘調査を早期に実施するよう求めるものです。

 以上、地方自治法第99条の規定に基づき、新宿区議会の議を経て意見書を提出します。

新宿区議会議長 桑原公平
平成19年6月21日

衆議院議長  河野洋平 殿
参議院議長  扇 千景 殿
内閣総理大臣 安倍晋三 殿
厚生労働大臣 柳沢伯夫 殿

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