軍医学校跡地で発見された人骨問題を究明する会

The association demanding investigationon human bones discovered from the site of the Army Medical College

厚生労働大臣
 川崎 二郎 様

軍医学校跡地で発見された人骨問題を究明する会

代表 常石 敬一

連絡先 〒180-0006 東京都武蔵野市中町3-6-21-103 鳥居 靖

電話&FAX 0422-36-4357 E-mail jinkotsu731@yahoo.co.jp

旧陸軍軍医学校跡地で発見された人骨に関する質問と要請

 内閣総理大臣臨時代理の細田博之国務大臣による2005年6月21日付の金田誠一衆議院議員提出の旧陸軍軍医学校跡地で発見された人骨に関する質問に対する答弁書に基づき、厚生労働省に以下のことを質問するとともに「新たな調査の手がかり」に関して要請いたします。

  1. 戦時中の中国において日本の憲兵隊に逮捕され、特移扱として満州第731部隊に送致された人々の肉親による申立てについて、今後どのように「誠意を持って対応」するのか明らかにされたい。
  2. 軍医学校跡地で発見された人骨問題を究明する会としては、2004年3月10日付で(1)個体数確認と遺族確認に必要なDNA鑑定を実施すること、(2)母系血縁を明らかにするため、ミトコンドリアDNA鑑定を実施すること、(3)スーパーインポーズ法による頭蓋骨の3次元化データ測定を行うこと、(4)国内外に遺族の照会を実施すること、(5)旧防疫研究室跡地の調査を実施することを内閣および厚生労働省に求めてきたが、今日の時点で「新たな調査の手がかり」が得られているか明らかにされたい。
  3. 厚生労働省は「保管については、人骨が人体の一部であり尊厳をもって取り扱う必要があることを踏まえ、保管施設を設け弔意を示しながら実施する」としており、2005年度における保管状況を明らかにされたい。
  4. 「新たな調査の手がかり」に関して以下のことを要請します。
    1. ① 人骨の死因を明らかにするための法医学鑑定を実施されたい。
    2. ② 陸軍軍医学校が所有した標本類や所蔵資料の品目リスト(含む移管目録)を提出されたい。なお、陸軍軍医学校の図書資料は東京第一病院が引き継ぎ、軍関係資料約1300点は1954年、保安隊(現在の自衛隊)衛生学校に移管されている。
    3. ③ 厚生労働省社会・援護局調査資料室が所有する陸軍省医務局、陸軍軍医学校および陸軍病院、防疫給水部、陸軍軍医部などの医事衛生関連資料の目録を提出されたい。

以上

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