軍医学校跡地で発見された人骨問題を究明する会

The association demanding investigationon human bones discovered from the site of the Army Medical College

厚生労働省による調査に対する
軍医学校跡地で発見された
人骨問題を究明する会 声明

2001年6月14日

 本会は、今回の「戸山研究庁舎建設時に発見された人骨の由来調査」(厚生労働省)が、1989年7月に発見された人骨について、それらが「戦場から集められた戦死者等」による可能性を認め、厚生労働省としてその「保管施設を設け弔意を示しながら」、「新たな調査…もあり得ることから、現状のまま保管する」としたことを評価します。これは、厚生労働省として、戦争犯罪の犠牲者のものである可能性の高い遺骨について、歴史の証言者、物証と捉えて向き合おうとしている姿勢と考えます。

 これで厚生労働省としては一応の決着ですが、政府としては今回の報告書が指摘するように国会で「官房副長官は、厚生省の調査結果を見て政府としての対応を検討する」と表明しています。今後は、科学上の進歩に目を配り、人骨の身元解明を追及することが、日本政府としての歴史に対する責任を果たす道だと考えます。

 本会は、人骨が厚生労働省施設に安置されることを見極め、ついでその施設での人骨の供養を行い、歴史の物証が風化しないよう、今後も努力を続けるつもりです。また今回の報告のための調査で人骨が埋まっている可能性が指摘された土地については、その指摘を省として受け止め、機会を見て発掘調査を実施するための方策を、会として提案して行きたいと考えています。

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